最近、クラスで生徒さんの表情を見ていると、ふと「ヨガはやっぱり ❝自分に戻る時間❞ なんだな」と感じることがあります。
日々の出来事で気持ちが揺れたり、体が緊張したりすることは誰にでもあります。
そんなとき、マットの上で呼吸に意識を向けるだけで、心が少しずつほどけていく瞬間があります。
ヨガは、ただ ❝自分に戻る❞ 時間をくれるもの。
ふだん私たちは、母親、会社員、保護者など、さまざまな役割を持って行動しています。
ヨガの場では、その役割から一旦おりて、❝素の自分❞、❝本来の自分❞として過ごすことができます。
私のヨガ教室が目指しているのは、ポーズが上達することだけではありません。
もちろん身体機能の改善は大切ですが、それ以上に価値があるのは「ここに来ると安心する」という感覚です。
ヨガをするために集った人同士が、たわいのない会話をし、自然につながっていくこと。
共感が生まれたり、まったく違う発想に触れて学びが生まれたりすることもあります。
人と話すことで
「自分はこんな風に考えていたんだ」
「こんなことにこだわりを持っていたんだ」
と、自分自身への気づきがふっと現れることもあります。
その気づきが安心へとつながっていく——
そんな場になるといいなと、いつも思っています。
私は20年近く通っているヨガスタジオがあります。
そこでたくさんの人とつながり、学ばせていただきました。
尊敬する先生や友人にも出会うことができました。
そのスタジオは、今でも私にとって安心する場所であり、
お互いに高め合う場所です。
インストラクターになりたての頃は、
「ヨガをうまく教えなくちゃ」と必死になっていました。
今思えば、未熟なのにどこかおごっていたのかもしれません。
インストラクターになって19年。
今、心から思うことがあります。
私はたくさんの方々と一緒にヨガをする機会に恵まれ、
その時間の中で、むしろ私自身が育ててもらってきたのだということです。
ヨガは、誰かが誰かを導くというより、
同じ時間を共有することで、自然とお互いが整っていくもの。
お互いを認め合い、高め合っていく空間。
そのことを、これからも丁寧に大切にしていきたいと思っています。