柔軟性は大切だと思いますか?
多くの人は「柔軟性は大事、柔軟になりたい」と答えるかもしれません。
ヨガのクラスでも、『身体を柔らかくしたい』という目的や希望を持っていらっしゃる方は多いようです。
私も最近は適度に自分に合った柔軟性があればいいかも・・と少しハードルが下がっていますが以前強くそう思っていました。
というのも、私はこどものころから身体がかたく、どう見ても平均以下の柔軟性の持ち主で、時に不自由さ、劣等感を感じながら過ごしていたからです。
30代になって、ヨガに興味あるけど「こんなに身体がかたくちゃできないわ・・」と諦めていた時期がありました。
(でも今そのように思われている人がいたら声を大にして「身体がかたくても全く問題ないですよ!ヨガはあなたの味方です!」といいたいです)
「必要な柔軟性は人によって違う、柔軟性は変わる」
から人と比べることは無意味ですし、希望を持ち諦める必要はないのです。
そもそも、柔軟性はどうしてそんなにあなたにとって必要なのでしょうか。
私の友人(50歳代)で、身体を柔らかくしたいからストレッチを頑張っているという人がいます。
彼女は体型的にもバランスがとれていて健康なので「どうして身体を柔らかくしたいの?」と聞いたら、「だって身体が柔らかい方がカッコいいでしょ?!開脚ペターってやってみたい」という答えが返ってきました。
なるほど!! ”からだがやわらかい=カッコいい” という意識が多くの人の中にあるかもしれません。
柔軟性が向上するとどういうメリットがあるのか、改めて考えてみました。
テーマは”柔軟性”ではないですが、厚生労働省の『e-ヘルスネット』にはストレッチングについて以下のように記載されていました。
柔軟性は体の柔らかさを表す体力の一要素です。柔軟性は一般的に関節可動範囲(ROM)や座位体前屈などで評価されています。柔軟性は他の体力要素と違った特徴を有しています。それはほぼ全ての世代にわたって男性よりも女性の方が優れているという点です。
ストレッチングにより柔軟性が増す理由は、筋の伸張反射の感受性が低下することと筋や靱帯の弾性要素が組織科学的変化を起こすことが要因です。また、ストレッチングは2-3メッツの強度がありますので筋温や体温を高める効果があります。これらが柔軟性の向上やウォーミングアップ効果と関連しているのです。 最近ではこれらの効果に加えてリラクゼーションの効果が明らかとなってきました。30分程度にわたり全身の筋を順番に伸ばしていくようなストレッチングの前後で脳波や自律神経活動を調べてみると、前頭葉でのアルファ(α)波を増加させ、心拍変動を増加させ心拍数を低下させること、すなわち自律神経の活動が副交感神経活動を有意に変化させることが明らかとなっています[3]。 生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防に効果的か否かについてエビデンスが十分とは言えませんが、習慣的なヨガの実施が血圧を低下させること[4]、あるいは座位体前屈で評価される柔軟性が高い人では動脈硬化度が低いことなどが報告されています。これらはストレッチングのリラクゼーション効果が関与しているのかもしれません。
他にも 柔軟性が向上することで得られるメリットはあります。
まとめると・・
柔軟性を高める(ストレッチをする)ことは以下のような効果が期待できるようです。
若い年代(30歳代くらいまで)はあまり柔軟性の重要性を考えなくても困ったことは起きにくいように思いますが、それ以降の大人になると、年々身体がかたくなると実感するようになります。放置すると、「とっさにものをよける姿勢をとる」「しゃがむ」などの動作がしづらいと感じるようになり、その結果ケガをすることもあります。
柔軟性を高めようとしたとき、大切なこと
何歳からでも遅いということはありません。身体に目を向けて柔軟性を高めることをはじめてみませんか?